三菱重工技報
    Vol. 55 No. 2 (2018)   新技術特集
    技術論文
    潤滑·機構·構造連成解析を用いた流体機械の信頼性·性能向上設計技術

    Reliability and Performance Gain Design Technique of the Fluid Machinery Using Lubricous, a Mechanism, and Structure Coupled Analysis
    二江貴也
    Takaya Futae
    林利和
    Toshigazu Hayashi
    金澤宏幸
    Hiroyuki Kanazawa
    釜田恵太郎
    Keitaro Kamata
    鈴木徹
    Toru Suzuki
    二江貴也
    林利和
    金澤宏幸
    釜田恵太郎
    鈴木徹
    流体機械の信頼性,性能改善のためには,単一の解析技術のみでの評価は困難であり,流体力と構造の相互作用を考慮するマルチフィジックス解析の適用が求められてきている。当社では潤滑·機構·構造の連成解析技術を適用し,ターボチャージャの軸振動·騒音低減,斜板式油圧ピストンポンプの効率·信頼性向上の技術を開発してきている。今回紹介する技術は潤滑状態が時刻歴変化する流体機械(ターボチャージャの軸受自励振動,斜板式油圧ピストンポンプの往復動による位置·姿勢変化)を対象に,潤滑·機構·構造解析を連成させることで,時々刻々の状態変化を解析可能としており,さらに本解析と最適化計算を組合わせる事で最適設計までを実施可能とした。

    製品・技術