三菱重工技報
    Vol. 55 No. 2 (2018)   新技術特集
    技術論文

    製品の静粛化設計を実現する大規模数値解析による流体音解析技術

    Large Scale Computational Aeroacoustic Analysis for Low Noise Design

    林健太郎
    Kentaro Hayashi
    工藤敏文
    Toshifumi Kudo
    林健太郎
    工藤敏文

    発電プラントにおいて騒音設計は環境規制の観点から重要な項目の一つである。プラントの中で主な騒音源となる機器は流体機器であり,流力発生音の予測,低減が重要となる。流力発生音の予測には精密な流動解析と音波の伝搬解析が必要である。当社では大規模流体解析技術として近年急速に発展している格子ボルツマン法(Lattice Boltzmann Method: LBM)を適用した流体音解析技術を開発している。本解析技術による軸流ファンの騒音予測精度を検証することで,製品の静粛化設計の実現を推進している。