三菱重工技報
    Vol. 58 No. 1 (2021)   新製品·新技術特集
    技術論文

    高出力レーザを用いたコンクリート建屋解体技術の開発

    Development of Thick Concrete Cutting System Using High-Power Laser

    呉屋真之
    Saneyuki Goya
    森宏樹
    Hiroki Mori
    奥田剛久
    Takehisa Okuda
    藤谷泰之
    Yasuyuki Fujiya
    下鍋典昭
    Noriaki Shimonabe
    赤羽崇
    Takashi Akaba
    呉屋真之
    森宏樹
    奥田剛久
    藤谷泰之
    下鍋典昭
    赤羽崇

    近年,レーザ発振器の高出力化·高品質化が進み,これまで適用対象外であった極厚板部材へのレーザ加工適用が進められている。本報では,高放射線領域である原子力建屋の遠隔解体技術確立を目的に,極厚コンクリート柱(最大板厚1200mm)を対象とし,20kWを超える高出力ファイバレーザと超長焦点光学系を用いたレーザコンクリート切断について報告する。また,高出力レーザ加工で課題となる,切断対象物を貫通してきた高出力レーザ光を受光する技術として開発した,"水"を用いた新規ビームレーザダンパシステムの開発について報告する。