三菱重工技報
    Vol. 58 No. 1 (2021)   新製品·新技術特集
    技術論文

    世界初の段ボール段山不良画像検査装置の開発

    Development of the World's First Defective Flute Image Inspection System for Corrugated Cardboard

    竹本衆一
    Shuichi Takemoto
    水谷英生
    Hideki Mizutani
    山田昌弘
    Masahiro Yamada
    豊原尚
    Takashi Toyohara
    竹本衆一
    水谷英生
    山田昌弘
    豊原尚

    三菱重工機械システム株式会社では,世界で初めて画像処理技術を使った段ボール用の段山不良画像検査装置を開発し,製品化に成功した。お客様からの段山成型不良の混入を確実に防止したいとのニーズに応えるべく画像処理技術を利用したことで,安定してかつ高精度に段山成型不良の検出を行うことが可能となった。本検査装置導入で,段山成型不良の強度不足段ボールによるジャムアップが減少し,さらに,この不良段ボールが後工程へ混入することによる回収作業や生産やり直しもなくなることで,コルゲータでの段ボールシートの生産性が大きく改善された。現在,お客様からは,段ボール業界初の画期的な検査装置として好評であり,既に国内外のお客様9工場に導入いただき,順調に稼働中である。