三菱重工技報
    Vol. 44 No. 1 (2007)   新製品·新技術特集
    技術論文

    H2A204型の開発と初号機打上げ成功

    The Development of the H2A204 Type and the Successful Maiden Flight

    前村孝志
    Takashi Maemura
    森  健
    Takeshi Mori
    二村幸基
    Koki Nimura
    奈良登喜雄
    Tokio Nara
    堀川純一
    Junichi Horikawa
    前村孝志
    森  健
    二村幸基
    奈良登喜雄
    堀川純一

    .H-IIA ロケットは,約4トンの衛星を静止遷移軌道(GTO)に打上げる能力を持つ我が国を代表する2段式ロケットであるが,さらに大型化する衛星の打上げ需要へ対応するため,従来2基搭載していた固体ロケットブースタ(SRB-A)を4基搭載した H2A204型の開発を行ってきた.この新規形態を H-IIA のファミリーに加えることにより,GTO へ約6トンの衛星を打上げることが可能である.
    H2A204 型開発は平成 13 年度後半から開始した.途中6号機事故による中断を経たものの,開発は順調に進み平成 18 年 10 月から初号機機体による種子島射場での全段射点総合点検を実施し,平成 18 年 12 月18 日に H2A204 型初号機打上げに成功した.
    本報告では,この H2A204 型の開発内容と初号機打上げ結果を紹介する.