三菱重工技報
    Vol. 44 No. 1 (2007)   新製品·新技術特集
    技術論文

    環境対応型ディーゼルコジェネレーション発電システム

    High Efficiency and Low Emission Diesel Engine Co-generation System

    嘉戸貴志
    Takashi Kado
    小向浩史
    Hiroshi Komukai
    熊谷拓也
    Takuya Kumagai
    二宮元行
    Motoyuki Ninomiya
    下村孝明
    Koumei Shimomura
    金平真人
    Makoto Kanehira
    嘉戸貴志
    小向浩史
    熊谷拓也
    二宮元行
    下村孝明
    金平真人

    地球温暖化,CO2 削減など環境問題や電力供給の規制緩和という変革の流れにそって,従来の大規模集中電源から,需要地に密接し熱と電気を同時に有効利用する分散型発電システムがエネルギーの有効利用の点で注目されてきた.分散電源としてはガスタービン,ガス·ディーゼルエンジン及び燃料電池などの新エネルギーが利用されているが,中でもディーゼルエンジンは設置スペースが小さく,電力需要に合わせた発停,負荷調整が容易であるばかりでなく,発電比率が高く,電気と排熱利用を合わせた総合効率も高いことから産業,業務用を始め中小規模消費者まで幅広く普及している.
    本稿では,出力 1.4 ~4MW をカバーし窒素酸化物(NOx)を従来機関と同等に保ちながら熱効率の向上を達成し対環境性を向上した SU3 エンジンを用いたコジェネレーション発電システムを紹介する.