Vol. 44 No. 1 (2007) 新製品·新技術特集
技術論文
地球温暖化防止とピークオイル緩和に有効なCO2 回収技術とそのEOR への適用
Flue Gas CO2 Recovery Technology and Its Application to EOR which is Effective for Global Warming Issue and Peak Oil Issue |
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飯嶋正樹
Masaki Iijima
高品 徹
Toru Takashina
岩崎省二郎
Shojiro Iwasaki
沖野 進
Susumu Okino
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.原油価格は 2006 年半ばに 78 US$ ／バーレルの最高値をつけて以降,やや下落したものの60 US$／バーレル近辺で落ち着きを取り戻している.60 US$／バーレルという価格は,若干下がったとは言え 1990 年代の価格レベル(15 ～ 18 US$ ／バーレル)と比べると3 倍以上と,かなり高値と言わざるを得ない.
一方,中国,インドを始めとする BRICs 諸国を中心にエネルギー消費量が急拡大を続けており,CO2 排出量を削減するには程遠い状況が続いている.CO2 排出削減による温暖化対策は本当に可能だろうか.本稿では,燃焼排ガスから CO2 を回収し,回収した CO2を油田に圧入する事により原油の回収率を飛躍的に高める CO2 EOR(Enhanced Oil Recovery)と温暖化対策としての CO2 回収処分(Carbon Captureand Sequestration ＝ CCS)について述べ,当社の開発の経緯と,今後の CCS 技術の適用及びその将来像について我々の考え方をまとめてみた. |
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