三菱重工技報
    Vol. 60 No. 4 (2023)   サービス技術特集
    技術論文

    部品損傷記録を活用した検査効率化技術

    Inspection Efficiency Technology Using Part Damage Record

    小嶋良昌
    Takaaki Oshima
    柿山優大
    Yudai Kakiyama
    道辻健太
    Kenta Michitsuji
    竹ノ内高子
    Takako Takenouchi
    小嶋良昌
    柿山優大
    道辻健太
    竹ノ内高子

    部品修理サービス事業では,検査時に発見した部品の損傷に対し,廃却/修理などの処置判定を迅速に行うことが検査時間短縮を実現する重要な要素の一つである。三菱重工業株式会社は,部品の損傷状況を廃却/修理基準のデータベースと照合し,蓄積した損傷記録に基づき,廃却を早期に判定できる検査順を部品毎に動的に提示する技術を開発した。本技術は,社内複数製品の検査業務に適用しており,ある製品での検査業務では,検査に要する時間を短縮できる目途を得た。この技術により,部品修理サービス事業における検査業務を効率化·短期間化し,お客様からお預かりした部品のより早期の納品に貢献していく。