三菱重工技報
    Vol. 60 No. 1 (2023)   新製品·新技術特集
    技術論文

    プラント支持鉄骨の自動最適設計システム"M-FRAME"の開発

    Development of Automatic Optimum Design System "M-FRAME" for Frame Steel Structure

    下野将樹
    Masaki Shimono
    加藤基規
    Motoki Kato
    笠原智亮
    Tomoaki Kasahara
    下野将樹
    加藤基規
    笠原智亮

    プラント支持鉄骨の構造設計を対象に,多数の鉄骨部材重量を同時に最小化し,経済設計を可能とする鉄骨断面最小化手法の開発を行ってきた。しかし,本手法は,データの入出力が自動化されておらず,計算時に多くの時間が必要であること,計算で考慮する制約条件が強度,変形のみであり,設計で考慮すべき他の条件に対応していないことなどの課題があり,製品の適用範囲が限定的になっていた。本課題に対して,サーバー上で,各計算過程の入出力を自動的に引き渡すプログラムを構築し,Webブラウザをユーザーインターフェイスとしたシステムの開発を行った。また,強度,変形の制約条件に加えて,部材の組立て性を考慮した断面を算出可能な機能を追加した。本報では,開発したシステムの概要と,適用効果の検証事例を紹介する。