三菱重工技報
    Vol. 60 No. 1 (2023)   新製品·新技術特集
    技術論文

    感圧塗料を用いた回転機械ラビリンスシール励振力の可視化

    Visualization of Labyrinth Seal Force Acting on Rotating Machinery Using Pressure Sensitive Paint

    西田慎吾
    Shingo Nishida
    岩﨑真人
    Makoto Iwasaki
    大村尚登
    Naoto Omura
    西田慎吾
    岩﨑真人
    大村尚登

    回転機械の信頼性向上のためには,運転中に作用する流体力の予測が極めて重要である。近年,流体力の評価にCFD解析技術が適用されているが,CFD解析を検証し,高精度化するためには流体力の可視化計測技術が有力なツールとなる。三菱重工業株式会社では同検証技術として感圧塗料(Pressure Sensitive Paint: PSP)を用いた非定常流体力の可視化に取り組んでいる。本研究では同技術を狭隘部の計測が可能となるように改良し,回転機械のシール部に適用して,CFD解析結果と比較した。同計測結果より詳細な圧力分布を把握することができ,流体力の発生メカニズムの理解が進んだとともに,CFD解析との差異を検証することで,今後の評価手法の高度化につなげることができた。