三菱重工技報
    Vol. 59 No. 4 (2022)   カーボンニュートラル特集
    技術論文

    カーボンニュートラルに貢献する水素·アンモニア焚きガスタービンの開発状況

    Development of Hydrogen Ammonia-fired Gas Turbine for Carbon Neutrality

    松本照弘
    Teruhiro Matsumoto
    川上朋
    Tomo Kawakami
    武石裕行
    Hiroyuki Takeishi
    三浦圭祐
    Keisuke Miura
    中村聡介
    Sosuke Nakamura
    由里雅則
    Masanori Yuri
    松本照弘
    川上朋
    武石裕行
    三浦圭祐
    中村聡介
    由里雅則

    三菱重工業株式会社では,水素·アンモニア焚きガスタービン複合発電(GTCC:Gas Turbine Combined Cycle)の開発を進めている。これまで大型ガスタービンで天然ガスに水素を30vol%混ぜて使用できるガスタービン燃焼器の開発を完了し,現在50vol%まで混焼割合を拡げている。更に中小型ガスタービン用の燃焼器にて水素100%専焼(ドライ)の燃焼試験を実施し,得られた知見を大型ガスタービン用の燃焼器にも展開して開発を進めている。また,北米の高効率·大型GTCC発電プラントにて水素20vol%混焼の実証試験に成功した。これを皮切りに,今後,実機の実証試験を進めて実用化を目指す。当社は水素·アンモニア焚きGTCCの開発·実用化を通してグローバル社会全体のカーボンニュートラル達成に貢献する。