三菱重工技報
    Vol. 56 No. 3 (2019)   三菱日立パワーシステムズ特集
    技術論文

    水素間接冷却タービン発電機の高効率化と実機検証

    Efficiency Improvement and Verification of Indirect Hydrogen-Cooled Turbine Generators

    村山博英
    Hirohide Murayama
    高橋和彦
    Kazuhiko Takahashi
    山本幸弘
    Yukihiro Yamamoto
    河中貴行
    Takayuki Kawanaka
    伊東大輔
    Daisuke Ito
    工藤和宏
    Kazuhiro Kudo
    村山博英
    高橋和彦
    山本幸弘
    河中貴行
    伊東大輔
    工藤和宏

    三菱日立パワーシステムズ(株)(MHPS)では水素間接冷却タービン発電機の大容量化と高効率化を目指して,固定子(ステータ)コイル絶縁層の熱通過率を従来の約3倍に高めた高熱通過絶縁システムHHT®といった要素技術の開発と並行して,標準化とラインアップ化を進めてきた。その中で高効率な発電機の実現に向けて,基本計画に多目的最適化技術を導入して発電機各部の低損失化を図り,標準設計に反映した。その技術を部分適用した500MVA級発電機を設計·製作し,工場回転試験にて実機検証を行った結果,仕様や規格の要求事項を満足するだけでなく,力率0.8(遅れ)の条件においても99.14%という高効率を達成し,適用技術の有効性を確認した。