三菱重工技報
    Vol. 56 No. 3 (2019)   三菱日立パワーシステムズ特集
    技術論文

    IGCC石炭ガス化複合発電プロジェクトの動向

    Current Status of Integrated Coal Gasification Combined Cycle Projects

    天本幹夫
    Mikio Amamoto
    髙畑雅哉
    Masaya Takahata
    藤井貴
    Takashi Fujii
    熊谷健志
    Takeshi Kumagai
    天本幹夫
    髙畑雅哉
    藤井貴
    熊谷健志

    日本国内におけるIGCC(Integrated coal Gasification Combined Cycle:石炭ガス化複合発電)の状況は,空気吹きガス化技術を適用した250MW発電設備が2013年4月より国内初の商用運転を開始し,さらに福島IGCCプロジェクトとして大型IGCC 543MW×2基の建設が進んでいる。一方,酸素吹きガス化技術を適用した大崎クールジェンプロジェクト第1段階166MWの実証試験運転が2018年10月に完了し,第2段階で追設するCO2分離回収設備が建設中である。本報では,三菱日立パワーシステムズ(株)(以下,MHPS)のIGCCプロジェクトの最新動向について紹介する。