三菱重工技報
    Vol. 56 No. 3 (2019)   三菱日立パワーシステムズ特集
    技術論文

    微粉バイオマス専焼技術を適用したカーボンニュートラルな発電システムへの取り組み

    Efforts Toward Steam Power Plant Utilized Pulverized Biomass Exclusive Firing Technology

    池田明弘
    Akihiro Ikeda
    下尚司
    Hisashi Shimo
    辻川寛
    Hiroshi Tsujikawa
    山下登敏
    Takatoshi Yamashita
    須藤誠
    Makoto Sudo
    中島寛貴
    Hirotaka Nakajima
    池田明弘
    下尚司
    辻川寛
    山下登敏
    須藤誠
    中島寛貴

    昨今,地球温暖化への関心の高まりとともに,脱炭素,低炭素化に寄与する再生可能エネルギーの利用が世界的に拡大している。この再生可能エネルギーの中でも,バイオマス発電は大容量かつ安定した調整電源としての役割を担うことができ,カーボンニュートラルの観点から火力発電所のCO2排出量低減にも寄与することができる。三菱日立パワーシステムズ(株)(以下,当社)は,高バイオマス混焼率の微粉炭焚発電システムの開発·実機での検証を経て,バイオマス専焼時のボイラでの粉砕性/燃焼性/灰付着性に配慮した,高効率な微粉バイオマス専焼発電システムを開発した。尚,本システムは,新設火力発電所への適用のみならず,既設石炭焚き火力発電所へも大幅な設備改造なく適用可能な技術となっている。