三菱重工技報
    Vol. 56 No. 3 (2019)   三菱日立パワーシステムズ特集
    技術論文
    Ｊ形ガスタービンの運転実績をふまえた1650°C級JAC形ガスタービンの開発

    Development of 1650°C Class Next Generation JAC Gas Turbine based on J Experience
    髙村啓太
    Keita Takamura
    飯島高善
    Takayoshi Iijima
    若園進
    Susumu Wakazono
    羽田哲
    Satoshi Hada
    由里雅則
    Masanori Yuri
    片岡正人
    Masahito Kataoka
    髙村啓太
    飯島高善
    若園進
    羽田哲
    由里雅則
    片岡正人
    三菱日立パワーシステムズ(株)(MHPS)は,豊富な運転実績と先端技術研究,検証に基づく絶え間ないガスタービン開発を通じて,地球環境保全及びエネルギーの安定供給に貢献し続けている。最近では2004年から参画した国家プロジェクト"1700°C級超高温ガスタービン要素技術開発"の成果を活用して,世界初となるタービン入口温度1600°Cの高効率機M501J形を開発し,世界各国で運転実績を積み上げてきている。本報では,実績あるＪ形をベースに,燃焼器強制空冷システム,超厚膜TBC(Thermal Barrier Coating),高圧力比圧縮機を中核技術として適用した,次世代1650°C級のJAC(J Air Cooled)形ガスタービン開発状況について紹介する。これらは個々の要素としては検証済であり,最終的な検証として,2020年MHPS高砂工場内設備にて実機検証開始を予定している。

    製品・技術