三菱重工技報
    Vol. 56 No. 3 (2019)   三菱日立パワーシステムズ特集
    技術論文

    台湾電力天然ガス焚きGTCC発電設備向け極低NOx化アップグレード工事の実績紹介

    Actual Results of Upgrading Work to Extremely Low NOx for Natural Gas Fired GTCC power plant of Taiwan Power Company

    小原裕史
    Hirofumi Ohara
    中野淳
    Atsushi Nakano
    西海高史
    Takashi Nishiumi
    中田直希
    Naoki Nakata
    小島一晃
    Kazuaki Kojima
    清水幹悦
    Motoyoshi Shimizu
    小原裕史
    中野淳
    西海高史
    中田直希
    小島一晃
    清水幹悦

    ガスタービン·コンバインドサイクル発電プラント(以下,GTCC)は,化石燃料を使用する発電設備の中で最も高効率かつクリーンな発電設備であり,現在もより高効率で環境負荷の低い設備に更新すべく要素開発が進められている。一方で,このような最新高効率のGTCCの運転開始により,既設発電設備の運用機会が低下し,既設プラント事業者の収益悪化とプラント寿命の低下を招く。このような状況に対応すべく三菱日立パワーシステムズ(株)(以下,当社)では,新型機向けに開発された技術を既設機向けにレトロフィットし,既設プラント発電事業者の様々な要求へ対応するアップグレードメニューの開発も行っている。最新ガスタービン技術の既設設備適用にあたっては,それに付随する周辺機器のアップグレードや改造工事も必要となるが,新設プラント設計·建設(EPC事業)や制御装置開発も併せて手掛ける当社では,その総合力を生かし,プラント全体の適切な改造スコープの提案と,工事や試運転を含むプラント引き渡しまで包括したサービスの提供が可能である。