三菱重工技報
    Vol. 56 No. 2 (2019)   M-FET特集
    技術論文

    自動車用過給技術の電動化について

    Electric Supercharging Technology for Automobiles

    柴田直道
    Naomichi Shibata
    安秉一
    Byeongil An
    陣内靖明
    Yasuaki Jinnai
    惠比寿幹
    Motoki Ebisu
    山下幸生
    Yukio Yamashita
    柴田直道
    安秉一
    陣内靖明
    惠比寿幹
    山下幸生

    各国の自動車環境規制において,より実走行に近い条件での大幅な燃費低減及び排出ガスのクリーン化が要求されている。年々厳しくなる環境規制を満足するために,近年パワートレインの電動化が進んでいる。エンジン搭載のハイブリッド車,プラグインハイブリッド車,48Vマイルドハイブリッド車やエンジン未搭載の電気自動車,燃料電池車など様々な電動車と呼ばれる車両が市場へ投入されている。三菱重工エンジン&ターボチャージャ(株)では,ターボチャージャにより,燃費低減,排出ガスのクリーン化に貢献してきた。この実績を活かした,将来のパワートレインへ適用可能な電動過給関連技術を開発し,自動車メーカへ提案している。本稿では,当社の電動過給関連技術の開発内容を紹介する。