三菱重工技報
    Vol. 56 No. 2 (2019)   M-FET特集
    製品紹介

    パーム油焚きKU30A型発電用エンジン

    KU30A Engine for Palm Oil Power Plant

    三菱重工エンジン&ターボチャージャ株式会社

    近年のエネルギー不足の懸念や環境負荷の低減が求められる中,化石燃料の代替として再生可能なバイオ燃料が注目されている。植物油を主体としたパーム油はバイオ燃料の一種であり,低炭素(CO低減)につながる化石燃料の代替エネルギーである。また,東南アジア(インドネシア,タイ,マレーシア等)の植物油原産国は,省エネルギー政策の重点施策として,発電用バイオ燃料として使用量の増加を検討している。従来の重油燃料主体の発電用ディーゼルエンジンをベースに高い発電効率を維持しつつパーム油燃料対応を可能とすることで上記のメリットを得ることができ,バイオ燃料利用のニーズに応えることができるようになった。