三菱重工技報
    Vol. 53 No. 4 (2016)   新製品·新技術特集
    技術論文

    重作業向けパワーアシストスーツの開発

    -ロボットのパワーと人の器用さの両立-

    Development of the Powered Exoskeleton for Heavy Work
    - Coexistence of Robot's Power and People's Dexterity -

    村田直史
    Tadashi Murata
    平井裕久
    Hirohisa Hirai
    大西献
    Ken Onishi
    田村佳宏
    Yoshihiro Tamura
    小堀周平
    Syuhei Kobori
    風岡尚樹
    Naoki Kazaoka
    村田直史
    平井裕久
    大西献
    田村佳宏
    小堀周平
    風岡尚樹

    重作業に従事する人員の削減や作業工程の短縮を狙った,重作業向けパワーアシストスーツ(PAS)を開発している。鍵は人の器用さを損なわずに人の力を上回るパワーを制御するための技術である。当社はこれまでに80kg超の重量を保持しつつ3.9km/hの歩行を可能にする下肢の開発に成功した。2016年9月から始まった(国研)新エネルギー·産業技術総合開発機構(NEDO)"ロボット活用型市場化適用技術開発プロジェクト"(1)にて,実作業に合わせて開発した上肢と結合してその効果を検証するなど実用化に向けて推進している。