三菱重工技報
    Vol. 53 No. 4 (2016)   新製品·新技術特集
    技術論文

    フリースタンディングラックの耐震評価技術の開発

    Development of Seismic Evaluation Method of the Free Standing Rack

    岩崎晃久
    Akihisa Iwasaki
    猫本善続
    Yoshitsugu Nekomoto
    森田英之
    Hideyuki Morita
    岸本純一
    Junichi Kishimoto
    谷口勝彦
    Katsuhiko Taniguchi
    髙木友
    Yu Takaki
    岩崎晃久
    猫本善続
    森田英之
    岸本純一
    谷口勝彦
    髙木友

    原子力発電所の原子炉から取り出された使用済燃料は,中間貯蔵施設あるいは再処理施設へ搬出するまでの間,使用済燃料ラックに一時的に貯蔵される。使用済燃料ラックは高い耐震性が要求される。フリースタンディングラックは周囲からの支持部材を持たず,滑ることで摩擦によって地震エネルギーが消散され,周囲の水によって応答が低減されるため,高耐震化へ期待ができる。大加振時における滑りやロッキングを伴う3次元挙動·衝突·流体構造連成を考慮したフリースタンディングラックの耐震評価技術を構築し,E-ディフェンスにて実施した実寸大加振試験結果と比較することで,解析手法の妥当性を確認した。本報では,フリースタンディングラックの耐震評価技術について述べる。