三菱重工技報
    Vol. 52 No. 1 (2015)   新製品·新技術特集
    技術論文
    浮体式洋上風車の荷重設計および動揺安定性の評価技術

    Evaluation of Design Loads and Instability of a 7MW Floating Offshore Wind Turbine
    中村昭裕
    Akihiro Nakamura
    林義之
    Yoshiyuki Hayashi
    松下崇俊
    Takatoshi Matsushita
    刈込界
    Kai Karikomi
    本田明弘
    Akihiro Honda
    太田真
    Makoto Ohta
    中村昭裕
    林義之
    松下崇俊
    刈込界
    本田明弘
    太田真
    浮体式洋上風力発電は,従来の着底式では設置困難な水深50m以上の海域で発電できる上,風速増加により発電量の増大が見込めるなどポテンシャルが高い。国内でも"福島復興·浮体式洋上ウィンドファーム実証研究事業"が開始され,当社は世界最大級の7MW浮体式洋上風車を供給する。浮体に搭載する風車では,波浪による動揺に対する健全性と,風車制御－浮体動揺の連成振動に対する安定性が要求される。当社では信頼性確保のため,シミュレーション技術と水槽·風洞試験技術を駆使した検討を実施してきた。今後予定されている福島沖の実証試験にて,浮体動揺特性,風車の荷重特性や制御安定性等に関する実機検証を行い,浮体式洋上風車の経済性と安全性の向上を目指す。

    製品・技術