三菱重工技報
    Vol. 50 No. 2 (2013)   船舶·海洋特集
    技術論文

    大型船体ブロックの高精度組立工法の確立

    Establish of Construction Method for Ultra Large Hull Blocks

    井手内茂德
    Shigenori Ideuchi
    松尾結
    Musubu Matsuo
    前田勝弥
    Katsuya Maeda
    菊池淳
    Jun Kikuchi
    本田道春
    Michiharu Honda
    井手内茂德
    松尾結
    前田勝弥
    菊池淳
    本田道春

    船体建造において,地上ステージにおけるブロックの高精度化は,後工程である渠中ステージでの作業の容易化,工期短縮,品質向上に大きくかかわる重要課題であった。その一つの取組みとして,ブロック建造精度管理を徹底させることで超大型船体ブロックの精度向上を図った。これにより,従来,造船業界一般において精度確保の点から技術的課題が多いとされてきたトランス挿入工法を,長さ45m,重量400tonを超える超大型ブロックに適用可能としたので,これを紹介する。