三菱重工技報
    Vol. 45 No. 4 (2008)   航空宇宙特集
    技術論文

    MRJ 尾翼桁間構造適用に向けたA-VaRTM 技術開発

    A-VaRTM Technology Development for Application to MRJ Empennage Box Structure

    山下満広
    Mitsuhiro Yamashita
    坂川亨
    Toru Sakagawa
    武田文人
    Fumihito Takeda
    木俣文雄
    Fumio Kimata
    子守康裕
    Yasuhiro Komori
    山下満広
    坂川亨
    武田文人
    木俣文雄
    子守康裕

    VaRTM は高効率複合材成形プロセスの一つであるが,航空機一次構造への適用に耐えうる性能及び品質安定性の実現が困難であった.当社では,このVaRTM 技術を基に"A-VaRTM"技術として,高品質かつ製造の効率化に向けた改良·開発を続けている.昨年度までの実大垂直尾翼桁間構造を含めた試作及び強度試験により,実大構造体レベルの工作性や,品質及び構造解析予測値との整合性を確認し,A-VaRTM 技術の航空機一次構造体への適用について,めどが得られた.まずはA-VaRTM 技術をMRJ 尾翼桁間構造に適用し,機体のTC 取得を実施した上で適用範囲の拡大を目指す.