三菱重工技報
    Vol. 42 No. 1 (2005)   新製品·新技術特集
    特集 技術論文

    重質油灰からのアンモニア回収再利用·産廃減量化·無排水システムの発電所への適用

    Outline of Ammonia Re-utilization from Ash and Waste Sludge Reduction on Unique AWMT System in Commercial Application for Heavy Oil-Fired Thermal Power Station

    杉田 覚
    Satoru Sugita
    中小路 裕
    Hiroshi Nakashoji
    沖野 進
    Susumu Okino
    中村 積
    Tsumoru Nakamura
    杉田 覚
    中小路 裕
    沖野 進
    中村 積

    重質油焚き発電所では,電気集塵器(EP)で捕集された燃焼灰(EP灰)は重金属等が含まれるため,産業廃棄物として取り扱われている.また,灰の飛散による二次公害を防止するため,加湿して取り扱われるのが一般的である.一方で,EP灰や脱硫装置の排水中には,EPの前流に硫酸腐食防止のために注入するアンモニア(安注)に起因する硫酸アンモニウム(硫安)成分が多く含まれ,水環境保護の観点からも除去する事が望ましい.
    当社は中部電力(株)と共同で,EP灰と脱硫排水を混合しアンモニア分を回収して前記安注に再利用し,同時に廃棄物量を削減し,無排水化するシステムをH5~H9年に渡る実証試験を経て開発し,この度コスモ石油(株)四日市霞発電所に初号機として納めた.プラントは約1年間に渡り順調に稼動しており,その概要について紹介する.