三菱重工技報
    Vol. 42 No. 1 (2005)   新製品·新技術特集
    特集 技術論文

    燃料多様化及び各種用途に対応するPEFCシステム

    Multi-fuel Technologies of PEFC System for Various Applications

    八木克記
    Katsuki Yagi
    野島 繁
    Shigeru Nojima
    大本節男
    Setsuo Omoto
    堀 惠一
    Keiichi Hori
    八木克記
    野島 繁
    大本節男
    堀 惠一

    地球温暖化防止だけでなく,非常電源機能による対災害性向上という観点からも,低公害·高効率な次世代分散電源として燃料電池の早期実用化が望まれている.特に,1日の電力需要差が大きい民生用分散電源としては,作動温度が100 °C以下と低いため短時間起動停止が可能な固体高分子形燃料電池(Polymer Electrolyte Fuel Cell:PEFC)が有力視されており,早期の導入及び普及が期待されている.
    また,不安定な中東情勢や中国の急成長を背景に,少資源国である我が国は石油依存から脱却しエネルギーセキュリティを確保する必要に迫られている.燃料電池は,水素を軸として様々なエネルギー資源を共通の発電技術によって利用できるため,燃料多様化を促進できる.
    当社はこれまで燃料多様化の観点から,都市ガス,LPG,ナフサ,灯油,メタノール,ジメチルエーテル等の燃料を対象とした触媒及び改質システムの開発を手がけてきており (1),本報では,燃料多様化のためのキーとなる要素技術と,各種用途に対応したPEFCシステムの概要を紹介する.