三菱重工技報
    Vol. 59 No. 1 (2022)   新製品·新技術特集
    技術論文

    自動検証技術を応用したパラメータ探索技術の開発

    Automated Parameter Synthesis by Falsification Technique

    西面敦義
    Atsuyoshi Saimen
    高尾健司
    Kenji Takao
    蓮尾一郎
    Ichiro Hasuo
    西面敦義
    高尾健司
    蓮尾一郎

    自動検証技術は,複雑な要件を時相論理式で表現した上で,要件を満足しない入力パターンや運転条件をシミュレータと最適化ソルバーにより探索する技術である。その技術の応用として,複数の要件を同時に満たす設計パラメータを探索できない,"しきい値を超える量も時間も短い方がよい"といったように量と時間の両方に関する要件を扱えないという課題があった。国立情報学研究所と当社の共同研究においてこれらの課題に取り組んだ結果,ガスタービンの負荷遮断時における燃料制御パラメータ設計を例に,人の設計に匹敵する設計パラメータを短時間で探索可能な技術を開発したので本報で紹介する。