三菱重工技報
    Vol. 59 No. 1 (2022)   新製品·新技術特集
    技術論文

    ガスタービン高温部品の金属AM技術開発

    Development of Metal AM Technologies for Application of Real Gas Turbine Parts

    谷川秀次
    Shuji Tanigawa
    種池正樹
    Masaki Taneike
    伊藤竜太
    Ryuta Ito
    小牧孝直
    Takanao Komaki
    本山宜彦
    Norihiko Motoyama
    片岡正人
    Masahito Kataoka
    谷川秀次
    種池正樹
    伊藤竜太
    小牧孝直
    本山宜彦
    片岡正人

    三菱重工(以下,当社)グループでは,複雑形状の部材を製造できる手法として,AM(Additive Manufacturing)の開発·適用検討を進めている。大型ガスタービンでは,高温部品の冷却空気量低減による性能向上を狙いとし,従来工法では不可能なAMならではの複雑内部冷却構造の採用を検討している。AMは,造形装置に3D CADデータをインプットすれば直ちに部品が造形·実用化できるものではなく,造形条件,後加工条件の適正化,インプロセスモニタリングによる品質保証等の技術開発に加えて,積層造形物の特性や制約を踏まえた革新的な設計思想が必要である。本報では,ガスタービン部品を対象とした金属AM技術開発について述べる。