三菱重工技報
    Vol. 56 No. 4 (2019)   冷熱特集
    技術論文

    低GWP冷媒採用の超低負荷対応インバータターボ冷凍機を用いた食品用プロセス冷却の最適化

    Optimization of Foods Process Cooling System Using Optimal Controlled Variable Speed Centrifugal Chiller Applied Low Global Warming Potential Refrigerant

    山添耕平
    Kohei Yamazoe
    坂井正頌
    Masanobu Sakai
    谷智
    Satoru Tani
    飛田善徳
    Yoshinori Hida
    山添耕平
    坂井正頌
    谷智
    飛田善徳

    地球温暖化防止を背景とした冷媒規制動向やフロン排出抑制法の施行を受けて低GWP冷媒(ノンフロン)冷凍機のニーズが高まっている。一方,冷凍機の使用用途先の一つである食品工場プロセス冷却設備では,短時間で急激に負荷が変動するバッチ運転により冷凍機が負荷に追従できない,発停過多となる問題が生じることがあった。そこで三菱重工サーマルシステムズ(株)では超低負荷対応インバータターボ冷凍機を採用した温度差利用2段冷却システム,排熱回収(温水供給)システム等の導入により,負荷変動時でも安定的な連続運転を可能にする高効率システムの納入を推進している。