三菱重工技報
    Vol. 43 No. 3 (2006)   紙印刷機械·自動車関連技術小特集
    製品紹介

    自動車用低騒音風洞

    Full-scale Aero-acoustic Wind-tunnel

    機械
    鉄構事業本部 新事業推進部
    自動車システムグループ

    風洞は,新型車の開発に欠かせない試験装置で,主に,車体の空力特性(車体周りの空気流れや,走行時に車体が空気から受ける力など)の測定に用いられてきた.最近は,空力特性に加えて,車体が発生する流体騒音(風切り音など)の測定に関心が集まっており,風洞に対しても,従来の性能(最高風速や流れの均一性など)に加えて,低騒音化(風洞そのものが発生する騒音を小さくすること)が求められている.
    本製品は,世界トップレベルの低騒音化を施した自動車用風洞で,平成 18 年2月,スズキ株式会社殿に納められたものである.