三菱重工技報
    Vol. 43 No. 3 (2006)   紙印刷機械·自動車関連技術小特集
    技術論文

    世界初の新聞用インライン品質制御装置 (DIAMOND EYETM ) の開発

    Development of the World's First In-line Quality Control System (DIAMOND EYETM) for Newspaper Printing

    田阪範文
    Norifumi Tasaka
    竹本衆一
    Shuichi Takemoto
    年藤孝英
    Takahide Toshito
    橋本俊一
    Shunichi Hashimoto
    尾崎郁夫
    Ikuo Ozaki
    田阪範文
    竹本衆一
    年藤孝英
    橋本俊一
    尾崎郁夫

    世界で初めて実用化を果たした新聞用インライン品質制御装置(製品名:DIAMOND EYETM)は,これまでオペレータの感覚と技量のみに頼っていたカラー印刷の色合わせ作業を自動化することに成功した.製版データを基に設定した目標濃度データと,印刷機内のイメージセンサで取り込んだ実際の印刷紙面の濃度測定結果を比較して制御することで,高品質の紙面を印刷開始直後から印刷終了時まで全自動で印刷することが可能となった.この自動化により,常に均一な色合いを再現することが可能となり印刷品質向上に寄与すると共に,省力化や,損紙の低減などコスト削減にも大きく寄与する.輪転機のデジタル化ツールとして今後必須の装置となることを確信している.なお,本装置は"日本新聞協会賞技術部門","日本印刷学会技術賞","日本新聞協会技術開発賞"を受賞した,