三菱重工技報
    Vol. 41 No. 6 (2004)   船舶·海洋特集
    特集 技術論文

    次世代LNG船の推進プラント開発動向とハイブリッド推進

    Development of Next Generation LNGC Propulsion Plant and HYBRID System

    岡  勝
    Masaru Oka
    平岡和芳
    Kazuyoshi Hiraoka
    津村健司
    Kenji Tsumura
    岡  勝
    平岡和芳
    津村健司

    最近のLNG船商談では蒸気タービン推進に替わる推進方式の要求が珍しくない.その背景には,世界的なLNG需要急増と新しいLNG取引契約形態の出現があり,多くの新規LNGプロジェクトにおいて,船型の大型船化や新推進システム導入により輸送コストを改善しようとする気運を高めている.一方,急激な新造船建造の増加は,熟練度が要求される蒸気タービン推進の要員不足も深刻化させた.近年,BOG再液化装置や混焼ガスエンジンに代表される技術の実用化が相次いだが,これらはそのようなLNG船市場の時流に沿った動きである. 現在,"ディーゼル化"を中心に進んでいる代替推進であるが,当社では様々な方式の開発に積極的に取り組んでいる.本論では,代替推進の最新動向を交えながら,当社が世界に先駆けて提案する"ハイブリッドLNG"方式を紹介する.