三菱重工技報
    Vol. 61 No. 2 (2024)   プラント·インフラドメイン特集
    技術論文

    ごみ焼却ストーカ炉における燃料供給の安定化に向けた強化学習による制御の有効性検証

    Feasibility Study of the Effectiveness of Control Using Reinforcement Learning for Stabilizing Fuel Supplying in Stoker Furnace

    池田孝
    Takashi Ikeda
    佐々木俊也
    Shunya Sasaki
    馬場由羽貴
    Yuki Baba
    瀬戸口稔彦
    Toshihiko Setoguchi
    池田孝
    佐々木俊也
    馬場由羽貴
    瀬戸口稔彦

    エネルギーミックス実現に向けて有望視されているごみ焼却プラントでは,プラントの収益力強化に向けた自動運転技術が求められている。ごみ焼却プラントの燃料供給装置は,燃料性状のばらつきの影響が大きいために,有望な制御技術が確立されていない。本報では,燃料性状の変化を踏まえながら,柔軟に運転状態に応じた適切な運転操作を選択できると期待される,強化学習に基づく燃料供給制御技術を開発し,燃料供給装置を模擬したシミュレータ上において,既存運転条件に比べて,過剰供給回数を56%,過少供給回数を54%低減させることができた。