三菱重工技報
    Vol. 56 No. 1 (2019)   新製品·新技術特集
    技術論文

    グリーンな衛星推進系へ

    -低毒性推進薬を用いたスラスタおよび推進系の開発-

    Development of Green Propellant Thruster and Satellite Propulsion System

    浦町光
    Hikaru Uramachi
    白岩大次郎
    Daijiro Shiraiwa
    高井努
    Tsutomu Takai
    田中伸彦
    Nobuhiko Tanaka
    金子敬郎
    Takao Kaneko
    古川克己
    Katsumi Furukawa
    浦町光
    白岩大次郎
    高井努
    田中伸彦
    金子敬郎
    古川克己

    昨今,人工衛星の利用はますます広がっており,宇宙機の軌道や姿勢を制御するための推進系には"高性能化","取扱性向上","低コスト化"が望まれている。当社では,現行の有毒な推薬を使用する推進系に代って"グリーンプロペラント"と呼ばれる低毒性推薬を使用する推進系(GPRCS:Green Propellant Reaction Control System)の開発を実施している。GPRCSはJAXA革新的衛星技術実証プログラム小型実証衛星1号機のミッション機器として採択され,宇宙実証用のGPRCSを開発した。小型実証衛星1号機は2018年度内に打ち上げ予定であり,GPRCSは約1年の期間で宇宙実証を計画している。