三菱重工技報
    Vol. 56 No. 1 (2019)   新製品·新技術特集
    製品紹介

    ゼロへの挑戦 - 安定した高精度·高能率加工を実現する歯車研削盤ZE16C/26C

    Challenge to Zero - Gear Grinder ZE16C / 26C for High Accuracy and Efficiency

    三菱重工工作機械株式会社
    カスタマーサポート
    営業本部
    マーケティング
    営業推進部
    販売戦略G

    近年,自動車の低燃費·低騒音の要求が高まり,トランスミッションの高効率化や低振動化が求められている。そのため,トランスミッションの歯車の高精度化と量産加工での加工精度の安定性がますます要求されている。さらに自動車の電動化に伴って自動車全体の静粛化が進んでいることから,トランスミッションに対しても,より静粛性が求められている。一般に歯車は表面を硬くして耐摩耗性と強度を向上させるために歯面の熱処理を行うが,熱処理で歯面が歪み,形状精度が悪化する。したがって,熱処理後に歯車研削加工をすることで,歯車の精度を向上し品質を安定化することが広く行われている。三菱重工工作機械(株)では,高精度かつ高能率な歯車研削加工へのニーズの高まりに応え,これまでに培った歯車研削加工技術をもとに,当社独自の門型カウンタコラム構造を採用した歯車研削盤ZE16Cと,シリーズ機のZE26Cを開発したので紹介する。