三菱重工技報
    Vol. 56 No. 1 (2019)   新製品·新技術特集
    技術論文

    熱硬化性複合材の硬化解析精度向上による部品開発プロセス改善

    Improvement of Development Process for Thermosetting Composites Parts by Improving Accuracy of Curing Analysis

    野間一希
    Kazuki Noma
    神谷昌美
    Masami Kamiya
    野間一希
    神谷昌美

    航空機を中心に軽量·高強度である熱硬化性複合材の適用が進んでいるが,複合材硬化時の温度条件が適切でなければ機械特性が低下するため,部品に応じて適切な硬化条件の設定が求められる。一般的に,航空機用複合材部品の場合,5~10回程度の部品温度計測試験により硬化条件を設定しており,試験費用の削減が課題であった。そこで,複合材部品温度が予測可能な硬化解析を適用し,その精度向上により,硬化条件設定プロセスの改善を図った。