三菱重工技報
    Vol. 55 No. 4 (2018)   パワードメイン 新事業特集
    技術論文

    エネルギーの有効利用から工場パフォーマンスの向上へ

    - ENERGY CLOUD Factory® の誕生 -

    Improving Overall Performance of Factories
    - Launch of ENERGY CLOUD Factory® -

    池田龍司
    Ryuji Ikeda
    錦尚志
    Hisashi Nishiki
    沢田洸
    Hikaru Sawada
    池田龍司
    錦尚志
    沢田洸

    企業がグローバルに競争力を維持するためには,魅力ある商品·サービスの提供だけでなく,この過程において,モノ創りのQuality,Cost,Delivery(以下QCD)に加えて,CO2排出量低減など,エネルギー利用のQCDも考慮した差別化が必要となる。当社が提供する総合的なエネルギーソリューションサービスであるENERGY CLOUD® Serviceの工場向けパッケージであるENERGY CLOUD Factory® では,AI·IoT技術を使って当社の持つモノ創りとエネルギー利用のノウハウを融合させ,工場の個別最適のみならず,国内外等拠点の地域性を限定せずグローバルな企業運営まで含めた全体最適化を進めている。本報では,これに向け開発した,独自のKPI(重要業績評価指標)となるENERGY CLOUD® Scoreとその表示システムについて紹介する。