三菱重工技報
    Vol. 43 No. 4 (2006)   原子力特集
    製品紹介

    フリースタンディング使用済燃料ラックの開発

    Development of Free Standing Spent Fuel Rack

    原子力事業本部 原子力部
    軽水炉一課
    軽水炉二課

    原子力発電所において,原子炉から取り出された使用済燃料は,発電所内の使用済燃料ラックに一時的に貯蔵される.再処理施設の稼動状況に応じて,再処理施設への搬出までの間,使用済燃料ラックで長期間貯蔵が必要な場合もあり,使用済燃料ラックの稠密化(大容量化)が求められている.また,最近の動向として耐震性能の高度化(耐震設計技術指針改訂)の動きもあり,大容量でありながら,大きな地震荷重にも耐えられる使用済燃料ラックが必要とされる.これらのニーズに対して最適な設備として,フリースタンディング使用済燃料ラックを開発した.