三菱重工技報
    Vol. 43 No. 4 (2006)   原子力特集
    技術論文

    使用済燃料輸送貯蔵キャスクの開発

    Development on Spent Nuclear Fuel Transport and Storage Cask

    山本知史
    Tomofumi Yamamoto
    玉置廣紀
    Hiroki Tamaki
    甫出 秀
    Suguru Hode
    松岡寿浩
    Toshihiro Matsuoka
    上脇好春
    Yoshiharu Kamiwaki
    北条公伸
    Kiminobu Hojo
    山本知史
    玉置廣紀
    甫出 秀
    松岡寿浩
    上脇好春
    北条公伸

    国内外の使用済燃料中間貯蔵市場では,安全かつ経済的な輸送貯蔵キャスクが望まれている.このため, 材料及び生産技術の開発を初め落下試験などの実証試験を実施するなど戦略的な製品開発を進めている. これまで,バスケット用アルミニウム合金,中性子遮へい材(レジン),本体胴底付き一体鍛造法などの 技術開発を行っており,また,IAEA 輸送規則に基づく実機スケールのキャスク落下試験などにより総合 的に安全性を実証している.欧州向けMSF-57B,国内向けMSF-26P 輸送貯蔵キャスクなどはこれら 技術の集積である.