三菱重工技報
    Vol. 41 No. 4 (2004)   未来を守る地球環境特集
    特集 技術論文

    廃タイヤ焚き高温高圧流動床ボイラの実用化

    Commercialization of Fluidized Bed High-Temperature and Pressure Boiler with Waste Tires as Fuel

    寺澤良則
    Yoshinori Terasawa
    白幡竹彦
    Takehiko Shirahata
    大谷 浩
    Hiroshi Ootani
    内藤廣一
    Kouichi Naitou
    横式龍夫
    Tatsuo Yokoshiki
    荒川善久
    Yoshihisa Arakawa
    寺澤良則
    白幡竹彦
    大谷 浩
    内藤廣一
    横式龍夫
    荒川善久

    本設備は,化石燃料の代替として廃タイヤを用いた気泡型流動床ボイラで,高温高圧の蒸気を発生させることが可能である.廃タイヤ中には10~20%のスチールワイヤが含まれるが炉底にワイヤを堆積させることなく流動床炉から安定して排出でき,さらに当社独自のM-STAR(Mitsubishi Multi-Stage Air Re-firing Method)燃焼方式(1)によりNOX低減とダイオキシン類低減を同時に達成できる.また,木くず,スラッジ等との混焼が可能で,廃タイヤを代替燃料として用いることで化石燃料の使用量を削減でき,CO2排出量の低減につながる.ここでは,大型流動床炉を用いた検証試験結果を基に本設備の実用化状況について報告する.