三菱重工技報
    Vol. 40 No. 6 (2003)   先進技術特集
    特集　技術論文
    微量有機塩素化合物の超高感度高速モニタリング技術

    Ultra-Sensitive, High-Speed Monitoring Technology for Trace-Level Toxic Halogenated-Hydrocarbon Compounds
    栗林志頭真
    Shizuma Kuribayashi
    団野　実
    Minoru Danno
    山越英男
    Hideo Yamakoshi
    坂井智嗣
    Satoshi Sakai
    鶴我薫典
    Shigenori Tsuruga
    栗林志頭真
    団野　実
    山越英男
    坂井智嗣
    鶴我薫典
    焼却炉排ガス等の極微量有害物質モニタリング用として開発中の,真空紫外光源,イオントラップ,飛行時間型質量分析計を組み合わせた独自の高速分析技術をさらに改善し,高感度化と実プラントへの適合性向上を図った.トラップ内での選択的蓄積と妨害成分分離などにより,ダイオキシン前駆体のトリクロロベンゼンT3CB(ガス状)を20秒で80 ng/m3N,ダイオキシン類の５塩化ジベンゾフランP5CDF(溶媒中)を16分で１pgと,従来以上に高速·高感度な分析を可能とするとともに,実ガス中の不純物の影響を低減した.また,真空紫外光照射窓のクリーニング技術により,長寿命化を図った.

    製品・技術