三菱重工技報
    Vol. 58 No. 3 (2021)   三菱パワー特集
    製品紹介

    自転·自走式発電機回転子コレクタリング削正装置の開発及び実機適用

    Development of Self-Rotating and Self-Propelled Re-Profiling Equipment for Collector Ring of Rotor of Generator and Application to Actual Machine

    三菱パワー株式会社
    ターボマシナリー本部
    タービングローバル製造総括部 発電機製造部

    発電機回転子のコレクタリングは,回転子へ直流電流を通電するためカーボンブラシを摺動させている。そのためコレクタリングの摺動面は経年的に摩耗するため修正加工が必要となってくる。ただし,この修正加工は定検工期終了間近のターニング起動ができるようになってからの作業となるため,定検中に修正加工が必要と判断された場合,定検工期の延長が必要となってしまう。各電力会社はこの定検工期延長が大きな課題となるため修正加工の実施を断念することもある。三菱パワー株式会社は,これらのお客様の声を反映するため本装置の開発に取組み,ターニングを必要としない発電機回転子コレクタリング削正装置を開発し,実機適用した。本報では,この装置の特徴と実機適用事例を紹介する。