三菱重工技報
    Vol. 52 No. 4 (2015)   新製品·新技術特集
    技術論文

    高効率ガスタービン実現に向けた燃焼·伝熱分野における解析·計測技術

    Simulation and Measurement Technology of Combustion and Heat Transfer for Development of High-efficiency Gas Turbine

    水上聡
    Satoshi Mizukami
    磯野充典
    Mitsunori Isono
    永井尚教
    Naonori Nagai
    斉藤圭司郎
    Keijiro Saitoh
    水上聡
    磯野充典
    永井尚教
    斉藤圭司郎

    当社では現在,地球環境保全及びエネルギーの安定供給に貢献するため,高効率なガスタービン複合発電(GTCC)の開発を進めている。2004 年度から参画した国家プロジェクト"1700°C級超高温ガスタービン要素技術開発"の開発成果を活用し,世界初のタービン入口温度1600°Cの高効率機M501J 形を開発し,運転実績を重ねている。現在,次世代GTCC として,タービン入口温度の高温化を指向して東北電力(株)との共同研究を行ったクローズド(次世代)空冷システムなど,空冷式1650°C級ガスタービンの要素技術開発に取り組んでいる。本稿では,次世代GTCCを実現するための,燃焼·伝熱分野における解析·計測技術の開発状況について述べる。