三菱重工技報
    Vol. 52 No. 2 (2015)   三菱日立パワーシステムズ特集
    技術論文

    低品位超高水分炭対応ミル·バーナの開発

    Verification of Coal Pulverizer and Burner System for High Moisture Low Grade Coal

    高島竜平
    Ryuhei Takashima
    松本慎治
    Shinji Matsumoto
    有馬謙一
    Kenichi Arima
    大丸卓一郎
    Takuichiro Daimaru
    竹井康裕
    Yasuhiro Takei
    福井和司
    Kazushi Fukui
    高島竜平
    松本慎治
    有馬謙一
    大丸卓一郎
    竹井康裕
    福井和司

    世界の石炭資源の約半分を占める低品位炭の中で,全水分50%を越す超高水分炭を従来の微粉炭燃焼ボイラに適用する場合,ミルでの乾燥能力不足,ミル内湿分増加に伴うミル内部や微粉炭管内部への粉砕炭付着に加えて,排ガス乾燥による低O2燃焼,乾燥により発生した水蒸気による低O2化,微粉炭中残留水分により,着火·燃焼性の低下が懸念される。三菱日立パワーシステムズ(株)(MHPS)では,このような低品位超高水分炭を用いた粉砕·燃焼試験により,高湿度雰囲気下でのミル内への粉砕炭付着防止,また安定燃焼を確立する運転条件を確認し,国内外での低品位超高水分炭の利用拡大に向けた製品技術を実証した。