Vol. 50 No. 3 (2013) 発電技術特集
垂直管型超臨界圧変圧貫流ボイラの最新設計技術(第一報：実用化の歴史と新型ライフル管)
Latest Design Technology for Vertical Water Wall Boilers -The First report: History of their Practical Application and Enhanced Rifled Tube- |
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山本健次郎
Kenjiro Yamamoto
菅沼博
Hiroshi Suganuma
堂本和宏
Kazuhiro Domoto
山崎義倫
Yoshinori Yamasaki
金巻裕一
Yuichi Kanemaki
中拂博之
Hiroyuki Nakaharai
山本健次郎
菅沼博
堂本和宏
山崎義倫
金巻裕一
中拂博之
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垂直管型超臨界圧変圧貫流ボイラは,冷却能力の高いライフル管を火炉壁に用いることにより複雑なスパイラル構造を回避して火炉壁を垂直管で構成したもので,性能,信頼性とともに経済性を向上することのできるボイラ形式である。
当社はこの形式のボイラを,世界に先駆けて1989年に九州電力(株)松浦発電所１号機(700MW),同年及び1990年に中部電力(株)川越火力発電所１,２号機(各700MW)で商用運転に投入した。以来,国内で10缶,海外でも技術供与先を含め約40缶,合計約50缶の実績がある。その後本形式のボイラの優位性が広く認知され,ここ数年間にはいくつかのボイラメーカでも本形式が導入され始めている。ボイラ火炉壁に更に冷却能力の優れたライフル管を用いることにより,熱吸収量変化に伴う流量配分変化に対する自己修正能力が向上し,垂直管型ボイラの性能,信頼性の向上に効果があることが確認されており,近年の火力発電所に求められる温室効果ガスの排出を抑制するための高蒸気条件化や再生エネルギー導入に対応するための負荷追従性能の向上に大きく貢献するものである。
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