三菱重工技報
    Vol. 50 No. 3 (2013)   発電技術特集
    技術論文

    1600°C級J形技術を適用した発電用高効率ガスタービンの開発

    High Efficiency Gas Turbine Development applying 1600°C Class "J" Technology

    由里雅則
    Masanori Yuri
    正田淳一郎
    Junichiro Masada
    塚越敬三
    Keizo Tsukagoshi
    伊藤栄作
    Eisaku Ito
    羽田哲
    Satoshi Hada
    由里雅則
    正田淳一郎
    塚越敬三
    伊藤栄作
    羽田哲

    当社は,豊富な運転実績と先端技術研究に基づいたガスタービン開発により,地球環境保全及びエネルギーの安定供給に貢献し続けている。最近では2004年から参画した国家プロジェクト"1700°C級超高温ガスタービン要素技術開発"の開発成果を活用して,世界初のタービン入口温度1600°C,ガスタービンコンバインドサイクル(GTCC)熱効率61.5%以上も達成可能となるM501J形を開発し,実証に成功した。さらに,M501J形(60Hz機)に採用した中核技術を基に,J形の50Hz機となるM701J形を開発した。また,空冷燃焼器を採用し運用性を改善させたM701F5形,M501JAC形の開発も進めている。本稿では,これら最新鋭の高効率ガスタービンの運用状況と開発状況について紹介する。