三菱重工技報
    Vol. 49 No. 4 (2012)   三菱重工の総合力特集
    技術論文

    暴風、巨大地震から構造物を守る三菱重工の実験·解析·性能評価技術

    Technique of Experiment, Analysis and Evaluation for Protect Structures from Stormy Wind and Heavy Earthquake

    本田明弘
    Akihiro Honda
    杉山貞人
    Sadato Sugiyama
    四條利久磨
    Rikuma Shijo
    森下邦宏
    Kunihiro Morishita
    加藤基規
    Motoki Kato
    本田明弘
    杉山貞人
    四條利久磨
    森下邦宏
    加藤基規

    構造物に対する耐風,耐震設計は,従来より実施されているが,近年の構造物の複雑化,長大化,また考慮する地震レベルの増大などに伴い,耐風性,耐震性評価方法及びその対策技術は日々進化している.耐風性評価に関しては,風洞設備を用いた実験技術,CFDなどを駆使した解析技術,簡易な耐風性評価技術を組み合わせたハイブリッド化を推進しており,耐震性評価では,鋼材の弾塑性特性を利用した制震デバイスなどの開発を行い,超巨大地震に対しても耐えうる制震構造として,実機への適用を推進している.本報では,これらの実験,解析,評価技術の概要,実機への展開例などを紹介する.