三菱重工技報
    Vol. 49 No. 4 (2012)   三菱重工の総合力特集
    製品紹介

    工場廃棄物を有効利用する三菱のエネルギー循環型廃棄物処理施設

    Mitsubishi Industrial Waste Incineration & Thermal Recycling Facility

    三菱重工環境
    化学エンジニアリング(株)
    プラント事業本部プラント営業部

    工場廃棄物は一般的に少量多種であるだけでなく,最近では製造側の事情によって短期間で量,質ともに変化するため,工場内での有効利用は難しく,外部委託処理される場合が多い.三菱重工環境·化学エンジニアリング(株)は,1971年(三菱重工業(株)横浜造船所時代)の初号機以来,様々な工場廃棄物の焼却処理施設を,国内を中心に66施設納入し,廃棄物の適正処理に貢献している. 最近では,資源循環と化石燃料消費削減の社会的必要性を背景にして,工場廃棄物の再利用率100%とCO2排出量削減の実現に向けた顧客ニーズが広がる中,2011年には,少量多種の工場廃棄物の燃料的価値を効率的に有効利用するエネルギー循環型廃棄物処理施設を納入している.