三菱重工技報
    Vol. 49 No. 3 (2012)   工作機械特集
    技術論文

    撮像式工具測定システムを利用した高精度加工

    Precision Machining by Optical Image Type Tool Measurement System

    佐藤欣且
    Yoshikatsu Sato
    佐藤欣且

    近年の要求精度の高まりと生産拠点のグローバル化から,オペレータの技量に頼ることなく安定して精度の出せる機械とアプリケーションが求められ,三菱重工ではそれらを実現する技術を追求してきた.独自に開発した"撮像式工具測定システム"は,これまでオペレータが経験と勘によって行ってきた機械暖機運転,工具測定,加工といったプロセスを自動的に最適化し実行することができる.機械本体の精度の安定性とユーザ目線のアプリケーションにより,高付加価値化,短納期対応,品質の安定化など製造業の最新のニーズにこたえる.