三菱重工技報
    Vol. 45 No. 1 (2008)   地球温暖化対策特集
    技術論文

    200 kW 級固体酸化物形燃料電池(SOFC)発電システムの開発と展望

    Development of 200 kW Class SOFC Combined Cycle System and Future View

    玄後義
    Tadashi Gengo
    小林由則
    Yoshinori Kobayashi
    安藤喜昌
    Yoshimasa Ando
    久留長生
    Nagao Hisatome
    加幡達雄
    Tatsuo Kabata
    小阪健一郎
    Kenichiro Kosaka
    玄後義
    小林由則
    安藤喜昌
    久留長生
    加幡達雄
    小阪健一郎

    SOFC(固体酸化物形燃料電池:Solid Oxide Fuel Cell)は900 ~ 1 000 °Cの高温で作動する燃料電池である.SOFC は石炭を含む多様な燃料の使用が可能であり,従来の熱機関に比べ,規模にかかわらず単体でも高い発電効率が得られる.高温で作動することからガスタービンとの複合発電が可能であり,当社開発の円筒形SOFC は構造が堅ろうで,ガスタービンとの複合発電のような動的な変動を伴う系に適しており,天然ガス燃料で70 %以上,石炭燃料で60 %以上の高効率発電が達成でき,CO2 削減の切り札として期待できる.