三菱重工技報
    Vol. 44 No. 4 (2007)   発電技術特集
    製品紹介

    最新のソーダ回収ボイラ設備

    The Latest Chemical Recovery Boiler

    営業窓口
    原動機事業本部
    産業エネルギー部
    産業エネルギー一課

    紙パルプ工場の中でソーダ回収ボイラは,蒸解プロセスの副産物である黒液を燃料として,発電用蒸気とプロセス用蒸気を発生する設備であり,更に燃焼により黒液から薬品を回収する重要な役割を担っている.当社は1983 年に世界で初めて100 kgf/cm2 × 500 °C の高圧高温の蒸気条件を採用し,その後も操業改善と信頼性向上のための技術開発を続けている.ここに紹介する丸住製紙(株)大江工場向けボイラは,当社高圧高温回収ボイラとして18 機目に当たり,これまで培われてきた長年の運転経験と開発技術を結集した設備である.